○西脇医院では、2012年10月より肥満/メタボ治療外来・ダイエット外来を開設致しました。

1人ひとりに応じて

 当外来では、患者様の体質・嗜好・ダイエット歴・基礎疾患・ご希望の減量方法などを詳細に把握し、さまざまな治療方法の中からお1人おひとりに応じた最適な減量方法を選択し、実施してまいります。

メタボリック

漢方

より安全に

 西脇医院では、1980年より婦人科を中心とした漢方治療を実践してまいりました。当外来におきましても漢方薬を用いた治療に力をいれております。担当医師または漢方カウンセラーによる詳細な漢方医学的体質評価に基づき、身体に安心な漢方薬を治療に取り入れております。


 当外来で対象とする方々について   治療の実際・費用について

 担当医師: 西脇 徹
 漢方カウンセラー: 西脇 寧子

○当外来では以下のような方々を対象としております。

✿ 肥満/メタボ治療外来 ✿

  • 健康診断でメタボリック症候群*またはその予備軍と指摘された方
  • 健康診断で「太り気味」と指摘された方
  • 生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)の治療中だが思い通りに減量ができない方
  • 「妊娠合併症」「異常分娩」「新生児合併症」のリスク低減のために、妊娠前に体重を落としたい方
  • 睡眠時無呼吸症候群・気管支喘息など肥満に関係する呼吸器疾患のある方

✿ ダイエット外来 ✿

  • 十分な運動や規則正しい食生活が図れないため減量に苦労されている方
  • 出産後に体重が増えてしまった方
  • 禁煙後に体重が増えてしまった方
  • 体重増加が怖くて禁煙に踏み切れない方
  • 美容的に気になる部分があり健康的に減量したい方

もちろん、これらに該当しない方々も是非ご相談ください。


* メタボリック症候群とは
おへその高さの腹囲が男性で85cm以上、女性で90cm以上の方が以下の3つの症状のうち2つ以上該当した場合、メタボリック症候群と診断されます。
①中性脂肪150mg/dl以上、HDLコレステロール40mg/dl未満のいずれかまたは両方
②血圧が上で130mmHg以上、下で85mmHg以上のいずれかまたは両方
③空腹時血糖が110mg/dl以上
(2005年4月に日本肥満学会、日本糖尿病学会、日本動脈硬化学会など8学会が合同で公表した「メタボリック症候群の診断基準」より)

○治療の実際

 当外来では指定の治療法をご希望する方でない限り、すべての患者様に食事指導・運動療法指導を行ってまいります。これは漢方治療・減量補助薬・ダイエット点滴/サプリメントなどの治療効果を強めるだけでなく、長期的なリバウンド防止を図るうえでとても重要です。
 これらの指導は主に初回・次回に行うことになりますが別途費用はかかりません(保険診療を受ける方は保険適用の診察料に含まれ、自費診療を受ける方は初診料2000円・再診料1000円の中に含まれます)。


✿ 食事指導 ✿

 食生活の改善は、肥満/メタボ治療・ダイエットにおいて最も基本的かつ効果的な手段です。当外来では生活習慣の問診に加え、実際の食事内容や食行動の分析などを行い、お一人おひとりの「食事に対する認識の偏り」を見つけてまいります。そのうえで患者様にとってそれほど苦にならない範囲での食習慣の改善策をご提案致します。
 パソコン・インターネットをお使いの方には、簡単手軽に食事・体重記録やカロリー計算ができるサイトをご紹介し、その使用・操作のお手伝いを致します(手書きによる記録用紙もご用意致しております)。


✿ 運動療法指導 ✿

 日々の適切な運動はカロリー消費に必要なだけでなく、基礎代謝量を上げて痩せやすく太りにくいからだ作りに貢献します。当外来では問診に加え、通院中の運動記録と生活パターン(お仕事や余暇の使い方)などの分析を行い、患者様が無理なく取り組める運動をアドバイス致します。
 現在、日本における生活習慣病予防のための運動療法は、2006年に厚生労働省が策定した「健康づくりのための運動指針」に基づいています。しかしながら、各種生活活動量や運動量の計算式の理解と毎日の正確な活動量記録は、一般の方々にとって決して簡単なものではありません。
 そこで当外来では、患者様に自動活動量計をお貸出しし、患者様がより簡単に運動量(活動量)を計算・記録できるように致します。そして、このデータを参考に作成した運動計画によって、患者様に適した運動療法の実現が可能となります。(活動量計の継続的な使用をご希望の方には販売もいたしますのでお問い合わせください。)


保険診療(健康保険対象)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)を含む持病・合併症の治療をご希望の方
 これまでの治療履歴の問診後、それらの疾患治療を継続して行います。
(持病・合併症の治療は保険診療となります。)当外来では、現在内服している薬の量を減らすことを目的に減量指導・減量治療を行ってまいります。


漢方治療をご希望の方
 一般的な問診に加えて、漢方診断に必要な問診を受診の前に行います(質問用紙をお渡し致します)。問診内容に準じて、漢方カウンセラーが漢方医学的診断を行い、担当医との合議のもと治療内容を決定し、漢方薬の処方を致します。


自費診療(健康保険対象外)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

食欲抑制剤・脂肪吸収抑制剤の処方やダイエット点滴による肥満治療をご希望の方
 既往症などの問診後、薬の使用方法と副作用の説明により薬についてご理解を深めて頂き、肥満治療の補助として使用ができます。

 食欲抑制剤(サノレックス) BMI35以上の方は保険診療が可能ですが、それ以外の方は自費診療となります。詳しくはお問い合わせください。*BMI=体重(kg)÷{身長(m)X身長(m)})
 脂肪吸収抑制剤(オルリスタット;ゼニカルのジェネリック医薬品) 200円/1錠 
 ダイエット点滴* αリポ酸+L-カルニチン 1980円/回

(なお、自費診療の場合は、初診料2000円・再診料1000円が別途かかります。)
*αリポ酸は代謝促進・脂肪燃焼・アンチエイジングに、L-カルニチンは脂肪燃焼・慢性疲労に効果が期待されています。この点滴は運動する前に行うとより効果的です。


サプリメントによる減量をご希望の方
 現在、ダイエットサプリとして知られるサプリメントは市販のものを中心に数多く知られています。その反面、どのメーカーもその効果を強く謳っているため、客観的かつ正確に判断するのが難しくなっています。インターネット上の口コミサイトも、どこまで信じていいのか分からないのが現状です。
 当外来では、ご希望の方に対して問診・診察の結果と、各種サプリメントの含有成分量や効能、コスト面から服用のアドバイスを行います。当外来では各種市販サプリメントを医学的見地から評価しており、特定メーカーとの関係は一切ありません。